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アーカイブ部門

 アーカイブ部門では、地域に関する史資料の収集や保管、資料提供を行っています。とりわけ、特徴的なのは鯨資料室とふく資料室があることです。

 両資料室では、下関の水産業の象徴である鯨やフグに関する産業、文化、歴史資料等を収集し一般の方にも公開しています。鯨やフグに関する貴重な資料が失われていくのを防ぎ、集めた資料を公開することによって、下関の魅力を多くの方により深く知っていただくこと。それが、アーカイブ部門の地域貢献です。
 シンポジウムの開催、広報誌の発行などと併せて、今後も様々な情報発信をしていきます。

ふく資料室
鯨資料室
フグシンポジウム
鯨資料室シンポジウム

 

【資料室利用案内及びお問い合わせ先】
【利用時間】平日9:00~17:00(但し12:00~13:00の間は除く)
【場  所】下関市立大学本館II棟2階
【お問合せ】電話 083-254-8613
      FAX 083-253-1622
      E-mail chiikikyoso@shimonoseki-cu.ac.jp

鯨資料室

鯨資料室
鯨資料

 下関は近世以来鯨産物の集積地や近代捕鯨発祥の地として知られており、戦前・戦後を通じて南氷洋捕鯨基地としても国内有数の地位を築いてきました。水産都市下関の発展に「鯨」が大きく貢献してきたことは間違いありません。しかしながら、商業捕鯨のモラトリアム(一時停止)とともに、各企業が所有する産業資料を中心とした鯨関連資料は忘れ去られ、廃棄されてしまうものも多く、産業や歴史研究の基礎資料が失われつつある状況に陥り、国民の鯨に対する認識も低下する一方です。このようななか、下関市に所在する公立大学である本学は、鯨資料室を開設し、鯨関連資料の収集・整理・公開をすることで、産業を中心とした鯨文化を下関内外へ向けて発信し、教育・普及することを目指しています。

鯨資料室

 鯨に関する書籍が約1,600点、雑誌や論文、船舶などの資料が約1,700点、鯨の写真、民・工芸品、模型など約200点を収蔵し、その一部を本館II棟2階の資料室及び学術センター1階に展示しています。

調査研究活動

 本学教員及び委嘱研究員による調査や研究を実施しており、毎年シンポジウムや地域共創センター年報、資料室だよりを通じて市民や学生、研究者に対してその成果を公表しています。

地域共創センター年報 鯨資料室関連論文
Vol.13 岸本充弘 大学生の捕鯨、鯨食等に対する意識を検証する
 -下関市立大学鯨資料室シンポジウムアンケート結果等を通じて-
Vol.12 岸本充弘 鯨のまち・北海道網走市の過去・現在・未来を辿るー北西太平洋鯨類科学調査と小型沿岸捕鯨等を通してー
Vol.11 森下丈二
岸本充弘
商業捕鯨再開へ向けてー国際捕鯨委員会(IWC)への我が国の戦略と
地方自治体の役割について
Vol.10 岸本充弘 我が国における戦前・戦後を中心とした鯨油製造、利用の歴史を辿る一考察
Vol.9 岸本充弘 日新丸積量図から見える戦前の南氷洋捕鯨を検証する
Vol.8 岸本充弘 旧林兼商店の創生期を検証する-中部幾次郎と廣瀬始の軌跡を中心に-
Vol.6 古賀康士 地域産業としての長州捕鯨:長門市くじら資料館所蔵文書からみえるもの
Vol.5 吉津直樹 “クジラと移民と美人のまち” 和歌山県太地町訪問記
岸本充弘 捕鯨6社統合への経過を探る:下関市立大学鯨資料室岡村資料より
Vol.3 岸本充弘 福岡・博多における鯨産業文化史:関門地域との比較を視野に入れて
記録取材活動

 かつて捕鯨関連産業に携わっておられた方や、現在でも携わっている方に対する聞き取り調査を映像として記録することによって、永久に残していこうとするものです。当資料室で視聴することもできます。

年度 お名前 概要
2019年度 有吉 治洋 氏 鯨肉店主としての経験談や閉店の経緯
小島 純子 氏 下関くじら館開店の経緯・将来展望等について
平成30年度 吉田 幸治 氏
岩田 在博 氏
鯨油を使った製品についての現状と課題、将来展望等について
平成29年度 石本 弘之 氏 鯨肉加工会社立ち上げの経緯、鯨食文化、商業捕鯨再開に向けた展望など
平成27年度 窪井 正雄 氏 捕鯨船機関長として経験談や戦後捕鯨の経緯など
平成26年度 常岡 梅男 氏
多賀 正武 氏
佐竹 敏之 氏
小島 純子 氏
第7回鯨資料室シンポジウム「下関の鯨産業を辿る~商業捕鯨時代を中心とした公開聞き取り~」の録画 
鯨肉加工食品、捕鯨船建造、大洋ホエールズ、鯨料理など
平成25年度 古田 巧 氏 鯨肉の流通、鯨製品の開発、鯨料理など
平成24年度 岡村 昌幸 氏
東 芳次 氏
第5回鯨資料室シンポジウムにおける鼎談「我が国の商業捕鯨の全盛期を回顧する」の録画
平成23年度 沖吉 明 氏 捕鯨船船長・砲手としての経験談や戦後捕鯨の経緯など
平成22年度 竹中 金治 氏
岡村 昌幸 氏
捕鯨船船長としての経験談など
捕鯨母船での経験、捕鯨への規制、捕鯨6社統合など

ふく資料室

ふく資料室
ふく資料

 天然トラフグの8割近くが集荷される南風泊(はえどまり)市場を擁する下関は、日本一のフグの街といえます。これは、下関がフグの好漁場である瀬戸内海、東シナ海、日本海のいずれにも近い交通の要衝地であるという理由だけではありません。フグの加工に必要な「身欠き」の技術や品質に対する「目利き」は、他の追随を許さず、「下関ふく」のブランドを確固たるものにしてきました。また、一度引いたフグの身に更に包丁をいれて、極限まで薄く引く「二枚引き」の技法や、長めに切ったネギをフグの刺身で巻いて食べる食べ方等は、下関の発祥といわれており、フグの本場、下関は、ふく食文化の発信地でもあります。

ふく資料室

 下関ふく連盟からご提供いただいた、フグ標本、パネル、民・工芸品、資料・文献等を中心に約600点を収蔵し、その一部を資料室に展示しています。

調査研究活動

 本学教員を中心に研究が実施されており、シンポジウムという形で市民の皆様を始め水産関係者にその成果・結果を公表しています。

資料収集活動

 書籍・文献等を中心にさまざまな資料を収集し、収集した資料をデータベース化することを目的としています。必要に応じ、フグの歴史に詳しい方から、取材・記録することも行っています。

資料室の紹介


 鯨資料室、ふく資料室リーフレット
3.4MB

資料室だより

資料室だより

資料室だより Vol.105.4MB

資料室だより Vol.93.7MB

資料室だより Vol.86.3MB

資料室だより Vol.76.2MB

資料室だより Vol.65.3MB

資料室だより Vol.59.4MB

資料室だより Vol.49.9MB

資料室だより Vol.38.7MB

資料室だより Vol.25.0MB

資料室だより Vol.18.7MB

鯨資料室だより

下関市立大学 鯨資料室だより Vol.3690KB

下関市立大学 鯨資料室だより Vol.25MB

下関市立大学 鯨資料室だより 特集号510KB

下関市立大学 鯨資料室だより シンポジウム特集号607KB

下関市立大学 鯨資料室だより Vol.11.1MB

ふく資料室だより

ふく資料室だより Vol.32.8MB

ふく資料室だより Vol.22.7MB

ふく資料室だより Vol.12.4MB

関連リンク


(下関市農林水産振興部水産課)