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理事長室より

台風騒動記(2014年7月14日)

 台風8号がやってきた。大型で非常に強い台風という触れ込みで、気象庁は7月7日18時20分に沖縄県宮古島地方に特別警報(暴風・波浪)を発表した。続いて8日10時54分に沖縄本島地方に特別警報を発表した。
 特別警報が台風に適用されたのは初めてのこととされる。特別警報は、気象等では、大雨、暴風、高潮、波浪、暴風雪、大雪について、数十年に一度の重大な災害の危険性が著しく高まっている場合に発表されるとされ、テレビなどで大々的に報道された。また、進路は五島列島から対馬海峡方面に進むと予想された。このような情報を受けて、7日に、9日下関発・青島行の定期旅客フェリーの欠航が発表された。それを受けて、9日に旅客フェリーで出発予定だった下関市・青島市友好都市締結35周年記念事業「市民友好の船」訪問団の派遣が中止となった。私も訪問団の一員として青島を訪問する予定で、旧知の知人と再会できることを楽しみに準備を整えていたが、残念ながら旅装を解いた。
 9日には台風の進路は東に転じ、ずいぶん弱まっていたが、下関地方気象台は、19時15分に暴風・波浪警報を発表した。本学では、9日の夕方まで台風情報を収集し、近隣の大学での対応も参考にしながら、慎重に検討した結果、10日のすべての授業の休講を決定した。しかし、10日はやや風が強かったものの、休講するほどの悪天候ではなく、公共交通機関にも、とくに問題はなかった。15回の授業が義務付けられているなかでの休講は、やむを得ないこととはいえ、つらい決断になった。また、青島への出発予定だった9日正午ころは下関では台風の影響は微弱だった。フェリーが出港できたかどうかは分からないが、台風予想の難しさを思い知った。
 今回の「台風騒動記」は、気象庁の警報発表とメディア情報に振り回された感が否めず、本当に数十年に一度という特別警報に値していたのかどうかは疑問も残る。警戒するに越したことはないとしても、あと味の悪い思いは残った。
 ところで、今回の「台風騒動」に接して、映画「台風騒動記」を思い出した。この映画は、監督山本薩夫で1956年に公開された。私が観たのは、「山田洋次監督が選んだ日本喜劇映画50本」の1本として、NHK BSプレミアムで2010年7月に放映されたものだった。内容は、今回の「騒動」とはまったく異なっており、台風被害にあった小さな海辺のまちで、有力者たちが危険な小学校の校舎を取り壊し、政府補助金で校舎を新築し、併せて私腹を肥やそうと目論み、これを巡って繰り広げられる悲喜劇の物語である。台風の襲来は、被害ばかりでなく、様々な騒動を巻き起こすものであるということを改めて思い起こさせてくれた。