ホーム > 大学概要 > 理事長からのメッセージ > 理事長室より

学長からのメッセージ
理事長からのメッセージ
理念と歴史
3つのポリシー
教員研究業績・教員評価・授業評価
教育情報の公表(法定事項)
法人情報
シンボルマークとスローガン
教育活動
国際交流
卒業後の進路
広報
同窓会

理事長室より

ちょっと気になるランキング(2014年9月1日)

 日本人はランキングが好きである。日本人だけでなく、どうも人間はランキング好きのようだ。いろいろな順位付けを見て、自分の関係していること、関心を持っていることの順位を確かめ、楽しんでいる向きもある。
 大学の関係でもたくさんのランキングが発表されており、大学関係者は重視しているランキングの発表には一喜一憂することも多い。大学関係者や保護者が注目するランキングのひとつに実就職率(就職者数*100/(卒業者数-大学院進学者数))がある。2014年の経済学部・経済系ランキングでは、本学は、讀賣新聞社及びサンデー毎日の調査で、ともに90.5%で全国8位であった。ちなみに本学が発表している就職率(就職者数*100/就職希望卒業者数)は97.9%であった。
 日本政府が意識しているのは世界大学ランキングである。政府は、平成25年6月14日に閣議決定した「日本再興戦略」において、世界と競う「スーパーグローバル大学(仮称)」を創設し、今後10年間で世界大学ランキングトップ100にわが国の大学が10校以上入ることを目指す目標を設定し、平成26年度より「スーパーグローバル大学創成支援」事業を開始した。そして、「日本再興戦略」改訂2014(平成26年6月24日閣議決定)では、1つの指標として、Times Higher Education誌”World University Ranking” 2013-2014(2013年10月公表)では、日本の大学5校(トップ200位以内)のうち4校が昨年より順位を上げた、としている。ちなみに同ランキングのトップ100位以内の日本の大学は2校であった。なお、よく引用されるQS世界大学ランキングの2013-2014年版では、100位以内の日本の大学は6校であった。
 さて、朝日新聞土曜日のbe版には毎週「beランキング」が掲載されている。いろんなランキングがあり、面白いものも多い。2014年8月9日付では「最近イラッときたマナー違反」が取り上げられた。わたしも同感することが多かったので、紹介することにした。調査方法は、朝日新聞デジタルのウェブサイトで、デジタル会員登録者を対象に、編集部が挙げた64の選択肢から10件まで選ぶ方法で、7月中旬にアンケート調査を実施し、回答者数は1,903人だった。
 ランキングは、1位携帯・スマホを見ながら歩く(883票)、2位喫煙しながら歩く(832票)、3位犬のフンを始末しない(648票)、4位道にたばこを捨てる(601票)、5位道路を横に並んで歩く(580票)と続き、20位電車・バスで化粧する(195票)まで発表されている。
 単なるマナー違反では済まされない場合もある。歩きながらの携帯・スマホは、二宮金次郎の時代ならいざ知らず、車社会の現代では交通事故を招くこともある。歩きたばこは、近くの歩行者にとっては受動喫煙ややけどの恐れのある行為であるとともに、たばこのポイ捨てにつながる。犬のフンは黄害の元であり、踏みつけたときの気持ち悪さは忘れがたい。横に並んで歩く行為は、通行の邪魔になるし、交通事故の原因にもなる。かつてであれば、ここで「小言幸兵衛」か「いじわるばあさん」が登場して、叱りつけるか、懲らしめのいたずらをするか、少しはユーモラスなところもあった。最近では過剰な反応を恐れてか、注意する人が少なくなったようだ。わたしも列の割り込み(12位272票)を注意することもあったが、妻からは「やめなさい」と注意される。「とかくに人の世は住みにくい。」あぁ!