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理事長室より

「「お疲れ様」考」(2015年8月18日)

 今夏は猛暑の日が続きましたので、いささか体力も消耗し、皆様お疲れのことと思います。日本では酷暑の時期に「藪入り」の行事が行われ、現代のお盆の休暇につながっているようです。今年のお盆はいかがだったでしょうか。結構あわただしく、ゆっくりできなかった人もあったかもしれませんが、それぞれにリフレッシュができたことでしょう。

 わたしは新聞の週刊誌の広告を眺めることがありますが、先日、「タモリが問題提起「若者の〝お疲れ様です〟への違和感」」という見出しが目を引きました。わたしも日ごろから「お疲れ様」と声をかけられることが多く、そのほかの挨拶も含めて2012年ころに調べたことがありました。そのころに「「お疲れ様」考」というタイトルを考えたのですが、あえて文章にするほどのことではない、と判断したように記憶しています。

 さて、問題のタモリの記事については、掲載の週刊誌をみることなく、ネット検索ですませましたが、つぎのような内容だったようです。7月26日放送の「ヨルタモリ」(フジテレビ系)で、タモリ氏は「子役がやたらに「お疲れ様です」と挨拶しているが、「お疲れ様」は、本来、目上の者が目下の者にかける言葉なので、民放連は各メディアに子役には「お疲れ様です」という挨拶をさせないという申し入れをすべき」という持論を展開をしたとのことです。それをきっかけに「お疲れ様」は、目上が目下にかけるのが正しいのかどうかなど甲論乙駁のようでした。「お疲れ様」は「相手の労をねぎらう」ための挨拶語(広辞苑)であり、本来は目上が目下にかける言葉とされるが、そのような使い方は薄れ、単なる挨拶語として定着してきています。

 わたしの関心は、目上(年上、上司等)、目下(年下、部下等)にはなく、もっぱらタイミングの問題です。芸能界などでは、その日初めて会ったときの挨拶言葉は、朝でも昼でも夜でも「おはようございます」で、また一部の家庭、女子校などでは、朝も夕もいつでも挨拶は「ごきげんよう」と聞いたことがあります。また、かつてある炭鉱の坑内見学をした時のことですが、社内の挨拶はいつも「ご安全に!」でした。つねに安全第一を心掛けるためとのことでした。

 さて、「お疲れ様です」についてです。朝の挨拶として聞くことはありませんが、その後は顔を合わせると「お疲れ様です」、電話にでると「お疲れ様です」、メールの頭に「お疲れ様です」ということはよくあります。これらの事例からは、芸能界の「おはようございます」や女子校などの「ごきげんよう」のように、「お疲れ様」が挨拶の決まり文句と化しているように思えます。とはいえ、「労をねぎらう」という語義は残っていますので、これから張り切って仕事だというときに、「お疲れ様です」と声をかけられると、気持ちがそがれます。難しい仕事をやり遂げたときに「お疲れ様でした」と言われると、報われたような気分になります。要するに、いつも「お疲れ様です」ではなく、相手のことも考えて、時には挨拶言葉にも工夫をしてみるのも一興ではないでしょうか。

閑話休題 「お元気様」という「伝説」について。
 京セラでは、「お疲れ様」を禁句にして「お元気様です」が使われているとネット上で書かれています。それらによると、京セラの創業者である稲盛和夫氏が提唱し、「京セラの社内規則」にあり、京セラと盛和塾(稲盛塾長)では、「お元気様です」が挨拶言葉になっているというのです。しかし、京セラのHPにも稲盛和夫OFFICIAL SITEでも「お元気様です」なる挨拶語は見当たりません。元データは2011年頃のようですので、その頃に盛和塾で稲盛氏の話を聞いてのことと思われますが、塾生のなかで稲盛氏の言葉として「お元気様です」が使われるようになり、それが「京セラの社内規則」とされるようになったのではないか、と推測しています。京セラの社内で「公用語」として「お元気様です」で使われているようには思えませんが、いかがでしょうか。