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理事長室より

「平成27年度春学期卒業式の祝辞」(2015年10月1日)

 9月30日(水)に平成27年度春学期卒業式が行われました。卒業生は学部24名(経済学科16名、国際商学科7名、公共マネジメント学科1名)、大学院1名でした。わたしは理事長祝辞として、大要つぎのようなことを話しました。

 卒業生の皆さん、ご卒業おめでとうございます。また、保護者、関係者の皆様には心よりお慶び申し上げます。このたびの卒業生の皆さんは通常よりも少なくとも半年以上の大学生活を送っているはずです。その間には悩みも苦労もあったことでしょう。しかし、「若い時の苦労は買ってでもせよ」ということわざもありますように、皆さんの苦労はきっと貴重な体験として、今後の人生の糧となることでしょう。
 「七五三」という言葉を知っていますか。学校を卒業し就職して3年以内に離職するひとは、中卒の場合は7割、高卒5割、大卒3割だという現象を示すものです。このことは文科省の発表でもほぼ確認されています。とすると、統計的には皆さんのうち就職する人の3割は3年以内に辞めるということになります。
 さて、「石の上にも三年」という言葉があります。冷たい石でも坐り続ければ温まるということから転じて、辛抱して続けていれば、必ず成功するという意味です。「石の上にも」はたとえ話かもしれませんが、実際に3年以上石の上に坐り続けた人はいるようです。例えば、達磨禅師。ダルマさんは「面壁九年」で悟りを開いたとされます。「面壁九年」の禅画には、岩窟の壁に向かって石の上で坐禅をしている姿が描かれています。もうひとつの事例は、バガボンド(漂泊者)の宮本武蔵です。武蔵は晩年の5年ほどを熊本で過ごしています。その間に熊本郊外の金峰山の霊巌洞という洞窟で坐禅の修行を行い、五輪書や書画などを書き、そこで死に至ったとされます。おそらく3年以上は石の上に坐っていたと考えられます。かれらは石の上で坐禅をして、人生を考え、心を磨いていたはずです。
 皆さんには卒業後に選択した道で少なくとも3年は頑張ってもらいたいと思います。3年未満では取り組んだことが経験として活かすことができず、無駄になるからです。だからといって、3年間は絶対に辞めるなとは申しません。私の大学時代のゼミの仲間に、入社後1週間ほどで会社を辞めて大学に戻ったものがふたりいました。ひとりはアジア経済の研究を志し、その分野における優れた研究者になり、もう一人は新聞記者を目指して、1年後にN新聞社に入って経済記者として活躍しました。
 会社を辞めることを勧めるわけではありませんが、見切りをつけるのは早いほどよいと考えます。不本意のままにぐずぐずしていることは、人生にとっては無駄になります。少なくとも3年間は頑張り、そして、論語に「三十にして立つ」とあるように、三十歳までには人生をかけるに値するものを見つけるようになりたいものです。
 最後になりますが、卒業生の皆さんの今後のご活躍を祈念して、祝辞と致します。