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理事長室より

平成29年度入学式祝辞(2017年4月5日)

 下関市立大学の第56回入学式にあたり、理事長として祝辞を申し上げます。
 厳しい入学試験を突破して、本学に入学された皆さんに心からお祝いを申し上げます。また、皆さんを支えて下さったご家族をはじめ関係の皆さまにも、お慶び申し上げます。

 本学は、「海峡の英知。未来へ そして世界へ」というユニバーシティー・スローガンを掲げ、「未来へ、世界へ」と羽ばたく人材を育成することを目標としています。下関は、古来より交通の要衝であり、ひと、もの、情報が行き来し、世界につながる街です。本学には、海峡の街・下関に相応しく、多様性と可能性をもった学生が全国から、また様々な国々から集ってきており、この場での切磋琢磨によって、皆さんが未来を担う、そして世界に羽ばたく人間に育っていくことを願っています。

 先日の3月25日に本学を巣立って行った卒業生の皆さんは、大学で身につけた能力と学生生活の満足度に関するアンケートで、授業やゼミなどを通じて、コミュニケーション能力、プレゼンテーション能力、専門的な能力、豊かな教養を身につけ、また、サークルや友人との交流を通じて、コミュニケーション能力、常識的な能力、豊かな教養を身につけた、と回答しています。皆さんの先輩は、学生生活を通して、社会人としての基礎力を十分に身につけて卒業されたといえます。

 皆さんは大学に入学して、受験勉強から解放されてホッとされていることでしょう。「光陰矢のごとし」という言葉がありますが、ぼんやりと大学生活を送っていると、あっという間に卒業を迎えることになります。

 新入生の皆さんは、大学で学ぶということについて考えたことがありますか。高校までの勉強、とくに受験勉強では、正解があり、その正解を求めること、極端な場合は正解を覚えることが中心だったのではないでしょうか。大学での勉学では必ずしも正解のないケースが多くなります。皆さんに大学で学んでほしいことは、問題を解きほぐして、課題を発見し、その解決のために仮説を立て、客観的なデータと論理的な方法によって解決策を見つけ出す能力、つまり「学問の方法」を身に付けることです。教育法としてアクティブ・ラーニング、すなわち能動的学習法が提唱されていますが、「学問の方法」を体得するためには、単に発言する、意見を言うことにとどまらず、これまでの学問の成果を学び、基礎的な学力と豊かな教養を身に付け、技法や手法並びに論理的思考力を磨くことが必要になります。これらのことは本学での勉学とサークル活動などによって身につけることができます。

 長州藩の生んだ優れた教育者である吉田松陰は「志を立ててもって万事の源となす」という言葉を残しています。志を立てること、すなわち「立志」がすべてのことの出発点であり、志を立てなければ、何事も達成されない、という意味です。
 新入生の皆さん、高い志をもって学問に励み、充実した大学生活を送ってください。

 最後に保護者の皆さまにも、一言申し上げておきたいと思います。皆さまのご子弟は、これから新しい環境で生活を送ることになります。親元を離れての一人暮らしの学生も多数おられます。学生の胸中は、希望と不安とが交錯していることでしょう。大学も全力を挙げて教育と学生の支援に当たりますが、保護者におかれましても、ご子弟を放任するのではなく、自立の過程として暖かく見守り、支援しつつ、社会のルールの大切さについても伝えていただければと存じます。

 未来は若者の手にあります。新入生の皆さんが大学で学ぶ喜びを体得し、自らの夢を追いかけ、充実した学生生活を送られることを願いつつ、皆さんの入学を心より歓迎する気持ちを伝えて、お祝いの言葉といたします。

 

平成29年4月5日
公立大学法人 下関市立大学
理事長 荻野 喜弘