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理事長室より

平成29年度春学期卒業証書・学位記授与式の祝辞(2017年9月30日)

 下関市立大学の平成29年度春学期卒業式にあたり、理事長として祝辞を申し上げます。卒業生の皆さん、本日はご卒業おめでとうございます。また、これまで皆さんを支え、励ましてこられたご家族・保護者の皆様にも、心よりお祝いを申し上げます。

 多くの皆さんが本学の学生として過ごした4年を超える間に、日本にとっても世界にとっても、まれにみる激しい変化が起こっています。例えば、北朝鮮のミサイル・核兵器の脅威、アメリカのトランプ大統領によるアメリカ・ファーストの実行、頻発するテロ、そして、日本では少子高齢化の進行、突然の衆議院解散など、世界と日本の政治、経済、社会を巡って、先行きが見通せない、不透明な時代となっております。

 皆さんを待ち受けているのは、このような多くの諸問題を抱えた社会であります。それだけに卒業後の進路については、大いに考え、悩み、そしてある決断をしたことでしょう。その際には、就活で行う「自己分析」の方法などによって自己の現実を直視すると同時に、自分のやりたいこと、すなわち夢について考えたことでしょう。そして夢と現実の狭間の中で、いろいろと悩みながら、それぞれの進路を決めたのではないでしょうか。なかにはまだ決めかねているひともいるかもしれませんが。

 就職が決まっているひと、これから決めるひとには、少なくとも3年間はそこで頑張ってほしいと思います。「七五三現象」ということがよく言われます。新卒で就職した人のうち、3年以内で離職する割合が中卒7割、高卒5割、大卒3割だということです。実際の統計でもほぼその通りになっています。本学の卒業生の場合にも当たっているようです。

 とはいえ、「石の上にも三年」といいますが、3年以上は頑張らないと、その間の経験が将来に活かせません。良いことも悪いことも経験が蓄積されません。つまり経験知、知恵が身につかないのです。早期に離職すると、その間の体験が無駄になります。もったいないことです。ぜひ「石の上にも三年」は頑張ってほしいと思います。
 ただし、一生かけてもよい「仕事」をみつけた場合、例えば伝統工芸作家、映像作家、アーティストなど修業が必要な職業であれば、早くその道に進むことをお奨めします。「修業」が大切な仕事ですから。また、選んだ仕事がどうしても合わないと思うのであれば、早めに転身するのもよいでしょう。論語に「三十にして立つ」(而立)という言葉がありますが、皆さんも30歳くらいまでには、一生をかけてもよい職業を見つけてほしいと思います。

 皆さんが夢と現実の狭間の中で決めた進路に基づいて、それぞれの将来に向かって失敗を恐れず、自らの人生にチャレンジされることを願っています。そのことが皆さんの人間としての成長をもたらしてくれることを確信しています。
 その際に、皆さんが頼りにできるのは、勉学やサークル活動、友人知人との交流など本学での学生生活の中で学んだこと、得たものだと思います。

 卒業生の皆さん、本学で学んだこと、得たことに自信と誇りを持って、それぞれの道を切り開いて行かれることを願っています。夢は持ち続けてください。そして努力してください。努力の汗は正直です。必ずや報われるはずです。皆さんのこれからのご活躍を期待するとともに、将来が実り多きことを願って、簡単ながら、祝辞といたします。ご卒業本当におめでとうございます。

平成29年9月30日
公立大学法人下関市立大学
理事長 荻野 喜弘