本の紹介(参考文献)

空を見ることに関して、今までに読んだ面白い本の紹介です。

1 「空の名前」 高橋健司著 光琳社出版

この写真集が出版された時にはベストセラーになったので、知っている人も多いはず。
たしかドリカムがこの本に感動して同じタイトルで曲を作ったはずです。
最近(1997年?)、装丁を変えて大きい版になって出ていました。
とてもきれいな写真と説明文がついています。
同じ出版社から姉妹編(?)で「宙の名前」(林完次著)という夜の空を扱った本もあります。
(1998/11/01)
現在は角川から出版されています。
(2000/01/17)
Web版ができていました。ただし、出版されている写真の内の一部しか載っていません。
(2000/08/24)

2 「太陽からの贈りもの」 Robert Greenler著 小口高、渡邉堯共訳 丸善

上の写真集と同じ年に翻訳が出たこちらの本は、少し専門的ですが、
もっと不思議で美しい現象が写真付きで紹介されています。
説明を理解するには理系の学部生程度の知識が必要ですが、
写真を見るだけでも価値があります。
ただ、日本語版は写真が小さいのが欠点ですね。
(原書 "Rainbows, Halos, and Glories", Robert Greenler, Cambridge University Press
くらいに大きな写真だと良かったのですが。)
(1998/11/01)

3 「空の色と光の図鑑」 斎藤文一[文]、武田康男[写真] 草思社

こちらも同様に解説ときれいな写真が豊富な本です。
この本には、オーロラや雷や天体(日食、彗星、流星、人工衛星)なども載っています。
守備範囲が広いぶん解説は簡単にまとめられています。
(1998/11/01)

4 "Atmospheric Halos" Walter Tape著 Amer. Geophysical Union

これまた専門的な本で、この本はまだ翻訳がありません。
アメリカのホームページでGreenlerの本と共にバイブルとして紹介されていたので
注文して手に入れたのですが、確かにすばらしい本です。訳本が出ないでしょうか?
対象はハロのみですが南極での写真が豊富で、多彩なハロがたくさん写っています。
またハロを作る氷の結晶の写真やコンピュータシミュレーションによる図も豊富です。
ただし理論的な解説はありますが数式がありませんので、英語さえ読めれば
楽しめる本です。
(1999/08/06)

5 「光の気象学」 柴田清孝著 朝倉書店

従来にない切り口で気象学を語るという、「応用気象学シリーズ」の第1巻です。
専門書ですので読むにはそれなりの知識が必要ですが、そのぶんより深く理解が進みます。
最初の3章までで大気光学(気象光学)を扱っています。
残りのほとんど(5つの章)は大気放射学(熱エネルギーとしての放射を扱う分野)です。
(1999/11/17)

6 「虹−その文化と科学」 西條敏美著 恒星社厚生閣

この本は「虹」だけを扱った本です。
しかし、虹に関することなら何でも集めた本で、「虹の神話と伝説」という章があるかと思えば、
「虹の複素角運動量理論と厳密解」という章もあります。
絵画や切手に描かれた虹があるかと思えば、スターボウやアトミックボウが登場し、
人工虹まで作ってしまうという、とにかく虹に関係するものなら何でもありの面白い本です。
(1999/12/13)

7 「雲パート2−造形美の競演−」 高橋健司著 誠文堂新光社

上の1と同じ、「空色通信」の高橋さんの写真集です。
副題にもあるように、雲の造形美を扱った本です。
その中に、彩雲、暈、幻日、虹の写真が含まれています。
この本の良いところは、巻末に撮影日の天気図が載っていることです。
1998年に出版の「雲 −造形美の競演−」は気象学の分類に合わせて
雲の写真を載せており、その中に別の彩雲と暈の写真が載っていますが、
こちらには天気図はありません。
(2000/01/22)

8 「雲 −とちぎの空風景−」 海老沢次雄著 随想舎

上で紹介した2冊(「雲」と「雲パート2」)を1冊にまとめた感じの写真集です。
「雲の発生」に始まり、「十種雲形」「特殊な雲」「大気光象」の3章で構成されています。
著者は気象台にお勤めの方で、解説も充実しています。
大気光象に興味を持った方へも、雲の造形に興味がある方へも、お薦めの1冊です。
(2000/02/14)

9 「富士山 雲の変幻 −竹内トキ子写真集−」 竹内トキ子著 文一総合出版

幻日などが載っている山岳写真を時々見かけますが、主題は山ですので
気象光学現象の写真は少なく、今まで買っていませんでした。
しかし、この写真集は富士山の「雲」を主題にしており、
その中には彩雲の写った写真がたくさんあります。
かさ雲やレンズ雲が彩雲になったものや、湖面に映ったものなど、変化に富んでいます。
私は、特にその中の一枚に魅了されて買ってしまいました。
他にも幻日や霧虹の写真がありますし、虹の写真には過剰虹も写っています。
(2000/08/01)



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