とうとう、先月末にデジカメを買ってしまいました。
それで写した、暈の第1号の写真です。(これで、今後は写真が増えるかな?)
ホワイトバランスをオートのままにしていたせいか、空が全体に灰色っぽく
写ってしまいました。(実際はもう少し青味がかっていたのですが...)
また、暈の色も、もう少し鮮やかだったのですがねぇ。
色が良くわかるように、望遠でも撮っておけば良かったと後悔しています。
(26Kb)
暈はその後も見え続けていましたが、徐々に雲が厚くなると共に薄くなりました。
それでも、15時頃までは見え続け、その時には光冠も判りました。
しかし、16時頃に見上げた時には、どちらも判らなくなっていました。
さっそく写真を撮ってみましたが、カメラの準備をしているうちに暈が
淡くなってしまい、内暈と区別がつきにくくなってしまいました。
(37Kb)
上端の部分だけを望遠で写して、あとでコントラストを少し上げて
みたのが次の写真です。(真ん中付近で、虹のような色の着いた帯が
左右に伸びているのが判るでしょうか?)
(24Kb)
もう少し太陽高度が下がると形が変わって上端接弧になると
期待したのですが、16時頃に再び見上げた時には、雲が厚くなり
暈は見えなくなっていました。
講義が終わって駅へ向かう途中、今度は天頂側に30度ほどの淡い内暈です。
今度も昼と同様に、歩いているうちに見えなくなりました。
(弧が短いので、外接ハロとの区別がつきませんが、いつものように
見える頻度の高い「内暈」としておきます。)
綾塚さんの最近の「空の日」には、頻繁に光冠が登場していますが、
下関ではそれほど頻繁には見えません。
埼玉の金井さんもよく見ているようですが、他の地方(大阪、和歌山、広島)の
方からは、そのような話が出ません。
最近の関東には、光冠がよく見える、何か特別な理由でもあるのでしょうか?
ところが、福岡に着く少し手前で、山陰を飛んでいた飛行機が少し南寄りに向きを変えると、
右の幻日が見えました。縦に伸びて色のはっきりした幻日です。
そこで、あわててカメラを準備しましたが、すぐに雲に隠されてしまいました。
やはり、こんな条件の時も、いつでも写真が撮れるように準備をしておくべきですね。
それでも待っていると、再び雲の隙間に太陽と幻日が顔を出し、写すことができました。
しかし、写真に撮れたときは、さっきよりも弧が短くなっていました。
(46Kb)
飛行機の窓の傷が目立ちますが、写真中央(主翼の上)に写っています。
(クリックすると、写真が大きくなります。)
カメラの絞りを開いた写真も撮っておけば、傷が目立たなかったかもしれません。
八幡駅に着いて見上げてみると、1周つながった内暈です。
歩いているうちに淡くなって途切れ始め、大学に着く頃には見えなくなっていました。
地上から見る限りでは、似たような雲に覆われていたのですが...
また、飛行機雲ができて、その下の雲に影が落ちていました。
飛行機は、雲よりだいたい1割位高いところを飛んだようです。
この飛行機雲の影も、歩いているうちに薄くなって、見えなくなりました。
さて、関東で今年は光冠がよく見える理由について考えてみました。
高次の回折による環まで見えているので、かなり大きさの揃った粒子による
回折と思われます。きれいな青空を背景に見えていることとあわせると、
大きさの違う粒子は少ないだろうと思われます。
「光の気象学」を参考にして、18日に私が見た光冠の大きさから、
粒子の大きさを見積もってみます。
光冠の半径を、0次の回折光による赤色光の円盤の半径として計算すると、
おおよそ20ミクロンほどになります。
一方、関東でよく見え、関西、中国では見えていない、ということも大きな特徴です。
となると、花粉(特にスギやヒノキの花粉)が原因なのではないでしょうか。
粒子の大きさも、見えている場所も、良く一致します。
(今年の花粉は、関東で多く、西日本で少ない。)
何か、確かめる方法はないでしょうか?
(花粉のデータはネットワークで見つかるが、光冠は...)
9時半頃に再び見ると、天頂側の1/3周ほどに、
はっきりした明るい内暈が見えました。
雲が流れて、明るくなったり、淡くなったりしています。
今度は幻日は見えていません。
(25Kb)
暈の近くの明るい点はレンズによるゴーストです。
次の写真は上端を拡大したものです。
(22Kb)
12頃に再び見上げると、1周全体が見えましたが、
13時頃には一部が淡く見えるだけになり、
その後は見えませんでした。
(54Kb)
ホワイトバランスが悪かったようで、目で見た感じとでは
少し色が違いますが、肉眼では眩しくて判らなかった微妙な
色の変化もわかります。
そのかわり、面白い形の雲を写すことができました。
(30Kb)
ここにだけ、どういう理由でこんな雲が出来ているのか不思議ですね。
「ケルビン・ヘルムホルツ不安定」かなあ? でも、どうしてここだけなんだろう?
福岡空港に着いて滑走路を移動中に、水たまりで反射した太陽が見えました。
ちょうど太陽の周りの雲が薄く、光冠が見えました。
関連記事 6月5日
8時頃になると、暈は全体に明るくなりましたが、上端は逆に淡くなり、
9時頃になると、下半分もかすかに見え始め、なんとか1周見えるように
なりました。
夕方17時40分頃には、太陽の右に幻日が見えていました。
ぼうっとした感じで輪郭のはっきりしないものでしたが、
少し色が分離していました。
幻日はまもなく見えなくなりましたが、少し後に再び天頂側に
短い30度ほどの内暈が見えました。
それから、以前に堺市の清水さんから、環水平アークや幻日の写真と共に
メールを頂いていたのを、まだこのHPに書いていませんでした。
送っていただいた写真は、4月25日の環水平アーク、5月1日の幻日、
5月2日の環水平アークです。
小林さん、清水さん、どうもありがとうございました。
10時頃に再び見ると、内暈の1周全体が見えるようになっていました。
上下は明るく、左右は淡い暈でした。
気象の専門家と知り合う機会を得て、先日、今年の5月13日の写真を見て頂いたところ、
「ケルビン・ヘルムホルツ不安定」によるものである、ということでした。
さて、7日にカウンタを増設したおかげで、カウンタの数字の増え方が
急に速くなりました。増設前の2−3倍になった感じです。
トップページから辿らずに、直接に個々のページ(特に写真集のページなど)から
見ている人のほうが多いんですね。
これなら、もっと早くにカウンタを増設しておけば良かった。
ついに(やっと)、幻日記のアクセス数が1000に達しました。
延べ1000人の皆さん、ありがとうございました。
カウンタ増設の効果も大きいですが、今日は特に急に増えています。
どなたかに私のHPを紹介して頂けたようです。ありがとうございました。
これからも、こんな調子で変わらずに続けて行くつもりですので、よろしく。
19日からアクセスが急増した原因は、19日にアサヒ・コムのニュースで
「環天頂アーク」が掲載されたことが原因だったようです。
ニュースを見た人がインターネットで検索して私のHPを訪れていたようです。
中には、それをきっかけに個人で運営しているニュースサイトの中で
私のHPを紹介して下さった方もありました。
綾塚さんによると、このニュースは18日の朝日新聞朝刊にも掲載されたそうで、
明朝のテレビ(TBS系の「サンデーモーニング」)でも放送されるそうです。
明日もアクセスが急増するかも。
このニュースは、朝日新聞の西部本社版には載りませんでした。
やはり、このようなニュースが載るのは地方版ですから、
他の地方で見えてもわかりませんね。
地方新聞のHPでこれらの現象の写真を見かけることもありますが、
全国では年間にどのくらい載るんでしょうね?
昨日書いたように、今朝の「サンデーモーニング」で「逆さ虹」が紹介されました。
「写真集 雲 −とちぎの空風景−」の海老沢さんの写真と一緒に、
綾塚さんの写真も紹介されていました。
(海老沢さんは甲府に移られたようですね。)