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学長室より

2020年度下関市立大学春学期卒業証書・学位記授与式告辞(2021年3月25日)

 下関市立大学並びに大学院修士課程を修了される皆さん、誠におめでとうございます。本年、学士課程では経済学科209名、国際商学科207名、公共マネジメント学科62名、大学院修士課程においては4名の合計482名が、学士、修士の学位を得ることとなりました。これまで、卒業生・修了生の勉学を支えてこられたご家族をはじめ、関係者の皆さまに対し心からお祝いを申し上げます。卒業生・修了生の皆さんは、これまで学業を支えてくださったご家族、教職員、地域の方々への感謝の気持ちを忘れず、学位記の重みをかみしめていただきたいと思う次第です。

 第56回卒業証書・学位記授与式につきましては、世界的に猛威を振るう新型コロナウイルス感染症に対し万全の対応を図りたいとの思いで、その規模を縮小し、挙行することといたました。卒業生・修了生の皆さんには、ご家族、教職員、ご来賓の皆さまとともに、この晴れの日を祝う場をご提供できなかったことを誠に申し訳なく思います。時間や人数を制限した学位記授与式ではありますが、卒業生・修了生の皆さんが、これまでの勉学に思いを馳せ感じる喜び、また周りの方々がその栄冠を祝福し、今後の活躍に寄せる期待の大きさは変わるものではありません。

 卒業生・修了生の皆さんが学生として最後に過ごしたこの2020年という年は、新型コロナウイルス感染症の世界的拡大により社会が大きく変化したという意味において、歴史に残る年となります。医療や行政はもちろん、教育、産業、人びとの生活や考え方が大きく変わり、その変化が常態化しつつあります。皆さんは、学生生活の最後の年を大きな変化のなかで過ごし大変な苦労を感じたことと思いますが、他方で危機や変化に対応する力も身に付けざるを得ませんでした。やむを得ず授業の形態や課外活動を大きく制限せざるを得ませんでしたので、皆さんは対面で行われる授業で得られるものや実習で培われる知識や技能の習得において苦労することが多々ありました。他方、そうした苦労を重ねながらも、オンライン授業のなかで知識を深め、コミュニケーションを図る方法やコツを学び取ることができたのではないかと思います。この経験は、新型コロナウイルス感染症がおさまっても必要になるものであり、変化の激しい実社会においてますます重要になっていくスキルであります。苦しむなかで皆さんは、リスクが襲い、激しい変化が起こる事態にたくましく対応していく経験を重ねることができたのです。その意味で皆さんは、コロナウイルス感染症という突然の危機とそれによって起こされた混乱に対応していく経験と力を獲得したのです。その証が、本日皆さんが手にした学位記にほかなりません。皆さんは、これから未知の社会に飛び込んでいくなかでさらに大きな未解決の問題や危機に遭遇することになります。その時には、学生時代に得た知識と技能、そして危機に対処したという経験が大きな力になるはずであります。

 最後になりましたが、皆さんは創立以来64年の歴史を刻んだ誇りある下関市立大学の卒業生・修了生となります。このコロナウイルス感染症が一刻も早く完全に終息するのみならず、皆さんがどのように厳しく困難な状況のなかでもたくましく生きぬいて行ってくれることを祈念しながら、第56回下関市立大学卒業証書・学位記授与式の告辞といたします。

2021年3月25日        
下関市立大学 学長 川波洋一