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理事長室より

第60回下関市立大学入学式祝辞(2021年4月5日)

 下関市立大学第60回入学式にあたり、法人を代表してお祝いを申し上げます。

 まずは、厳しい入学者選抜試験を見事に突破され、本学への栄えある入学を果たされた新入生の皆さんに、心からお祝いを申し上げます。

 また、新型コロナウイルス感染症の感染予防を図るという安全対策のために、保護者をはじめ関係者の皆様の同席が叶わなかったことは、誠に残念ではありましたが、皆さんの清々しくも堂々とした姿に、さぞかし胸を熱くされお喜びのことと存じます。

 更にこの度、法人の責任者としても、対面での入学式を行うことができましたことは、二重の喜びであります。

 ご案内のとおり、本学は、1956年4月に商業短期大学として開学以来、経済学の単科大学として、これまで「地域に根ざし、世界を目指す教育と研究を通じ、有為な人材を育成する」という基本方針に基づき運営されてきました。

 その本学の立地する下関は、特に東アジアに隣接するという地理的優位性をもとに、古くから交通の要衝として繁栄してまいりました。

 加えて関門海峡という地の利の恵みを享受しながら発展を遂げ、近代国家へと生まれ変わった明治維新に象徴されるように、かつてこの地に学びを志して交わる者は、おのずと改革の風土に触れ、やがてその改革の気風や気質を身につけ、激動する国際社会や日本の欠かせない有為な人材へと成長し、羽ばたいていったことを歴史が物語っております。

 時代は巡り、令和の時代になっても、このことに満足することなく、今後の将来を見据えた質の高い高等教育機関としての存在を高めるため、人口減少や少子化社会にあってもsociety5.0(スマート社会)の実現に向けAIやDXを活用できる人材育成を、更にはウイズコロナ時代にも貢献できる人材育成にも力を注いでまいりたいと思います。

 折しも、先の中教審で示された将来構想「2040年の高等教育のグランドデザイン」に謳われているとおり、「学修者本位の教育への転換」や「教育研究体制に多様性と柔軟性を確保する体制整備」が強く求められており、このことにも本学として、強い自覚をもって推進したいと考えております。

 結びに、新入生の皆さんには、学生時代だからこそ、経験や体感できるチャンスを大いに生かした様々な挑戦により、自らを磨いて欲しいと思います。「百聞は一見に如かず。百見は一考に如かず、百考は一行に如かず…」の気概を持ち、多様な出会いに果敢に取り組んで欲しいと思います。

 今日の日を迎え、皆さんの胸中には、膨れる希望と未体験なるが故の不安が交錯していると思いますが、改めてこの下関の地で充実した学生生活を送られることを期待申し上げ祝辞といたします。

2021年4月5日          
公立大学法人下関市立大学   
理事長 山村 重彰