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#教育 #研究 #社会貢献研究機構窪田和巳教授らが執筆した「産後の冷え性に関連する実態と要因」研究が国際学術誌に掲載
本学研究機構の窪田和巳教授は、出産直後の女性における「冷え(Hiesho)」と身体症状との関連を検討した研究に共同著者として参画し、その成果が Journal of Japan Academy of Midwifery にAdvance online publicationとして掲載されました。
本研究は、2023年9月~12月に国内の病院で出産した女性を対象に質問紙調査を行い、手足や腹部、臀部の冷えの自覚と、疲労感、不眠、むくみ、痔核痛などの症状との関係を分析したものです。有効回答100名のうち35.0%が産後の冷えを自覚しており、とくに足の冷えが多くみられました。冷えを自覚する女性では、そうでない女性に比べて、産後3日目以降の不眠感や手のむくみ、4~5日目の痔核痛がより強い傾向が示されました。
このことから、産後早期の「冷え」は、睡眠や痛み、むくみなどの不快症状と関連している可能性が示唆され、冷えの評価を含めたきめ細かな産後ケアの重要性が示されました。
窪田教授は次のように述べています。
「日本では昔から『産後の冷え』が問題として語られてきましたが、その具体的な影響をデータとして示した研究は多くありません。今回の結果をもとに、産後早期からの冷えへの配慮や、睡眠・痛み・むくみへの総合的な支援を、助産ケアの現場で実践していく一助になればと考えています。」
【論文情報】
Hiesho (sensitivity to cold) and physical symptoms in Japanese women during the early postpartum period: A cross-sectional descriptive survey
Journal of Japan Academy of Midwifery
DOI:https://doi.org/10.3418/jjam.JJAM-2025-0021

