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下関市立大学

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お知らせ

#研究

本学 坂東幸浩教授の研究成果が、論文誌 IEEE Access (Impact Factor 3.6) に採録されました

本学 坂東幸浩教授がNTT在籍時に共同著者として参画し、NTT佐々木崇元氏らと取り組んだ研究成果が、論文誌 IEEE Access (Impact Factor 3.6) に採録されました。

https://ieeexplore.ieee.org/document/11173648

本論文では、現実世界のデジタル化に不可欠な高品質な3次元点群の生成に貢献する技術として、多数の小規模な行列に対する低ランク解析を効率的に行うための、高速かつ並列化可能な特異値閾値処理手法を提案する。従来の低ランク解析においては、「特異値閾値処理」と呼ばれる操作の反復が高品質化の鍵を握る一方で、その計算負荷の高さが処理のボトルネックとなり、実用性を制限していました。

本研究では、低ランク構造の本質である「核ノルム」の幾何学的特性を新たに発見し、従来の方法とは根本的に異なる計算プロセスを導出。従来手法のボトルネックであった特異値分解(SVD)を必要としない新しい処理法を確立することで、計算の高速化と並列化を同時に実現しました。その結果、提案手法は従来に比べて最大60倍以上の高速処理を達成しつつ、高い計算精度も維持しています。

この成果は、3次元点群に対するノイズ除去などの処理に応用可能であり、今後のサイバーフィジカルシステム(CPS)の実現における重要な要素となることが期待されます。



【お問合せ先】
公立大学法人下関市立大学
経営企画部広報ブランド戦略課
TEL. 083-253-8967