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国際商学科

国際商学科イメージ

在学生数860名(うち留学生数21名)男433名 女427名(2023年5月1日現在)

国際商学科で学ぶこと
取引や組織の研究から国際的感覚を身につける

 国際商学科では、商学や経営学をベースに国際的な取引の仕組みや方法、組織(企業等)の国際活動ならびに行動原理を学ぶと同時に、東アジアを主とした地域の理解や企業経営についての知識を深めます。また、東アジア市場の実情や現代の企業が抱える諸問題を、金融、マーケティング、会計などを通じて解決できる能力を涵養します。
 本学科では、以下の3つの専攻応用領域において専門知識と実践力を深めることができます。「国際・東アジア」では貿易、開発経済などの国際経済に関する動向についてグローバルな視点からアプローチします。また「流通・マーケティング」では市場における取引(売買)を中心に商品・サービスの流れや企業間の競争行動について学びます。さらに「経営・会計」では企業等の組織としての活動をマネジメントおよび財務データを通して研究します。

在学生VOICE

ひたむきに学ぶ姿勢と人との関わりが将来につながる

国際商学科4年(2023年4月1日現在)
山中 笑里 さん
(福岡県立戸畑高等学校 出身)

 高校時代より通関士の資格に興味があり、その資格や物流について学べる経済系の学部を志望していました。下関市立大学は就職に強いことや、実家の北九州から通えることも進学の決め手となりました。
 会計学の知識を基に損益計算書や貸借対照表を見て企業の成績を分析する「企業分析論Ⅰ」では、学習教材やレポートに真摯に取り組んだことが評価され、会計学について自信が持てるようになりました。また、学生のうちに簿記などの資格を取るのはもちろんのこと、就職後に通関士の資格を取得するために、今、学んだことをその時活かせるように日々努力しています。
図書館1階の勉強スペースは、静かで勉強も捗る環境なのでよく利用しています。
 アルバイトや趣味などで築いた幅広い年齢層の交友関係の中から就活時に大変お世話になったこともあり、人との関わりや交流の輪を広げることの大切さを実感しました。ゼミやサークルでの活動の幅も広がっていき、楽しい学校生活を送っています。

 

カリキュラムポリシー(教育課程の編成・実施方針)

  1. 専攻基礎・専攻応用全体を通じて、組織運営や商取引に関する様々な専門的な知識や技能を理解する。
  2. 専攻応用「国際・東アジア」を通じて、東アジアをはじめとする他国の経済・文化への理解を深める。
  3. 専攻応用「流通・マーケティング」を通じて、組織と外部環境の総合関係を考察できる能力を深める。
  4. 専攻応用「経営・会計」を通じて、経営活動を数値・データ化して分析する能力を深める。
専門教育カリキュラム
  専攻基礎 専攻応用 専門演習
国際・東アジア 流通・マーケティング 経営・会計
1年 経済学入門
商学総論
経営学入門
経営情報学入門
国際経済学入門
簿記原理Ⅰ
ミクロ経済学Ⅰ
マクロ経済学Ⅰ
経済原論Ⅰ
       
2年 金融論Ⅰ
東アジア経済論
簿記原理Ⅱ
民法Ⅰ
国際経済学
管理科学
情報システム論
国際マクロ経済学
国際貿易論
経済政策Ⅰ
韓国経済論
アジア経済史
マーケティング論Ⅰ・Ⅱ
流通論
商業史
民法Ⅱ
ビジネス法入門
経営管理論Ⅰ・Ⅱ
経営情報論
会計学原理Ⅰ・Ⅱ
原価計算論
人事労務管理論
企業分析論
経営史
 
3年   国際政治学
国際関係論
開発途上国論
中国経済論
現代韓国社会論
国際金融論
国際協力論
経済統合論
多国籍企業論
中国社会論
流通政策
電子商取引論
証券論
リスクマネジメント論
貿易実務
消費者法
国際マーケティング論
物流システム論
保険論
商業英語
経営組織論
経営データ分析Ⅰ・Ⅱ
企業倫理
経営統計学
非営利組織論
簿記原理Ⅲ
公会計論
金融商品取引法
国際経営論
産業組織論Ⅰ
税務会計論
非営利会計論
会社法
専門演習Ⅰ
4年         専門演習Ⅱ

※カリキュラムは変更することがあります。

授業PICK UP

マーケティング論
 本講義では、まずは市場とは何かを理解することから始まります。そして、商品・サービスに対する理解を深めながら、企業の対市場行動を中心にモノやサービスの売れる仕組みについて、具体的な事例を通じて学びます。近年、インターネットを通じた無店舗販売やデジタルコンテンツの取引が盛んになっていること、またコロナ禍で消費者の消費行動も変容しているなかで、企業における競争行動についても解説します。

経営管理論
 2年生の春学期に経営管理論Ⅰが、また、秋学期に経営管理論Ⅱが開講されます。経営管理論Ⅰでは、テイラー、ファヨール、バーナード、サイモン、ドラッカーなど、経営学の形成に寄与した経営学者または企業家の経営学を講義します。経営管理論Ⅱでは、リーダーに必要な経営学の理論を紹介します。具体的には、リーダーシップ論、モチベーション論、さらに経営戦略論について、身近な事例を交えながら講義します。

会計学原理
 会計とは、企業が行った経済活動を客観的な数値で記録、計算、整理し、企業の成績表ともいえる損益計算書や貸借対照表にまとめ、それらの情報を必要とする様々な利害関係者へ伝達する行為といえます。こうして生み出される会計情報はビジネス社会における共通言語といわれ、企業経営ひいては経済社会において不可欠です。本講義では、このような会計に関する制度や理論、利益の計算構造、決算書の内容などについて学びます。

 

ディプロマポリシー(卒業認定・学位授与の方針)

  1. 組織運営や商取引に関する専門的な知識や技能を理解し、様々な職能分野と協力しながら、組織の中で活躍することができる能力を身につけている。
  2. 東アジアをはじめとする他国の経済・文化に対する理解を有し、グローバルな視点から事業や企業の活動を考えることができる能力を身につけている。
  3. 競争関係や顧客のニーズ、社会正義などの外部環境と組織の相互関係の重要性を理解しており、社会の発展と関連付けながら組織の活動を俯瞰できる能力を身につけている。
  4. 組織に関わる資金の流れや経営活動の結果を数値・データ化して分析するとともに、その結果を利害関係者に適切に示すことで、組織運営の改善に貢献できる能力を身につけている。
卒論PICK UP

有機食品のマーケティング戦略

国際商学科2022年度卒業
親富祖 日向子 さん
(沖縄県立那覇国際高等学校 出身)

 有機農業やオーガニック食品に興味があり、近年注目が高まりつつあるはずの有機農業が実はそれほど浸透していないというギャップに疑問を抱き、研究することとしました。まず、消費者の価値観の多様性を調査するため、宮崎県内3都市のスーパーマーケットにアンケートを実施、そして都市の特徴や消費者の購買行動などを明らかにし、それぞれに合わせたマーケティング戦略を結論としました。調査で集まった数値を各店舗や都市ごとで解析するのに時間を費やしましたが、自身の仮説に沿った結果が得られたときは達成感がありました。また、2年次に参加したインターンシップでの有機農家に、4年次の際に働く機会をいただき、実際に農業に携わり自分たちが栽培した野菜をスーパーで販売する経験を通し、有機農業の「リアル」を研究に活かすこともできました。
 4年間でチャレンジした様々な経験は自身の成長に繋がりました。今後も「興味のあることはとことんやってみる」の姿勢を大切にし、より多くのことに挑んでいきます。