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下関市立大学

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お知らせ

#プレスリリース

本学教員らが執筆した論文が国際学術誌「ONCOLOGY LETTERS」(インパクトファクター:2.5)に掲載されました。

このたび、データサイエンス学部 中上裕有樹講師らの共著論文(山口大学大学院医学系研究科 消化器・腫瘍外科学講座との共同研究)が国際学術誌に掲載されました。掲載されたのは、SPANDIDOS PUBLICATIONSが発行するONCOLOGY LETTERSという学術誌です。

詳しくはこちらを参照ください。

https://www.spandidos-publications.com/10.3892/ol.2024.14695

<論文情報>                                   

雑誌名:ONCOLOGY LETTERS

論文タイトル:Impact of infectious complications after gastrectomy on non‑gastric cancer‑related deaths「胃切除術後の感染性合併症が非胃癌特異的死亡に与える影響」

著者:CHIYO NAKASHIMA1, MICHIHISA IIDA1, MITSUO NISHIYAMA1, YUSAKU WATANABE1, YOSHITARO SHINDO1, YUKIO TOKUMITSU1, SHINOBU TOMOCHIKA1, YUKI NAKAGAMI1,2, HIDENORI TAKAHASHI1 and HIROAKI NAGANO1

1Department of Gastroenterological, Breast and Endocrine Surgery, Yamaguchi University Graduate School of Medicine

2Department of Data Science, Faculty of Data Science, Shimonoseki City University

<研究概要>                                   

感染性合併症(infectious complications: IC)は、がん患者の術後死亡の主要な原因として報告されています。しかし、胃切除術後のICが非胃癌特異的死亡(non-gastric cancer-related deaths: NGCD)に与える影響については、これまでのところ十分に研究されていません。 本研究では、治癒的胃切除術を受けた712人の胃癌患者を対象に術後のICの発生に基づいてIC群と非IC群に分類し、競合リスクを考慮した時間依存性ROC曲線解析、累積発症確率関数に対する推測、原因別ハザード関数に基づくCox回帰モデル等で分析を行いました。その結果112人がIC(Clavien-Dindo分類グレード≥II)を発症しており、全体のコホートではIC群は非IC群に比べてNGCDの5年累積発症確率が有意に悪化していました。グループ間では、患者背景、手術因子、腫瘍因子など、多くの臨床病理因子に差異が認められましたが、高度な統計的モデリングで特定されたNGCDのリスク因子ではICの発生は認められず、年齢、低い予後栄養指標、低い骨格筋指数、Charlson併存疾患指数≥1がリスクとして認められました。IC群はNGCDに寄与する背景因子が多く、ICの発生にかかわらずNGCDが増加している可能性が示唆されました。

【お問い合わせ先】
公立大学法人下関市立大学
経営企画部広報ブランド戦略課
TEL. 083-253-8967