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下関市立大学

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#地域調査

本学教員4名がオーストラリアの大学教員と共同で調査・研究を唐戸と門司で実施しました。

 本学教員4名は、今年度の国際共同研究(地域共創センター事業)として「海外の大学生を対象とする短期教育プログラムに関する研究」といったテーマで、今回の対象はオーストラリアの大学生として、「近現代日本の政治・経済・社会および国際関係を関門地域で学ぶ」ことを目的とした1週間以内を想定した教育プログラムの「ひな型」の作成をめざして研究を行っています。その一環で、オーストラリアのクイーンズランド大学でアジアの国際関係や歴史の研究を行っているPatrick Jory先生を本学にお招きして、2019年12月5日(木)から8日(日)まで、座学とフィールドワークによる共同研究を実施しました。

 初日の5日は、本学で本研究の目的と概要の確認などを行い、6日は実際のプログラムで学生に提供する内容に関する本学教員からの報告とレクチャー、それに対するJory先生からのコメント、そして議論を積極的に行いました。

 7日(土)は下関の唐戸・細江・竹崎エリア、8日(日)は北九州市の門司エリアを中心にフィールドワークを行いながら議論・意見交換をたくさん行いました。具体的には、下関では、旧四建ドックの跡、朝鮮通信使碑、赤間神宮、日清講和記念館、李鴻章道、亀山八幡宮、唐戸の商店街、旧英国領事館、旧秋田商会ビル、やまぎん史料館、馬関越荷方跡、岬之町の蜂谷ビル、細江の馬関駅跡、山陽ホテル跡、パナマ運河式水門の下関漁港閘門などをめぐりながら調査をしました。途中、100年以上の歴史をもつ和菓子店である梅寿軒でモナカを購入し、歩きながら食べましたが、Jory先生は「美味しい」と喜んでくれました。また、関門連絡船で唐戸から門司港に行き、関門海峡クルージング(約40分)などにも参加し、Jory先生はもちろん、本学教員たちも多くの発見をして知見を得ることができました。門司エリアでは、関門海峡ミュージアム、旧大連航路上屋、旧大阪商船ビル、門司港駅、門司側から関門人道トンネルなどをめぐりながら調査をしました。

 今回の共同研究では、Jory先生のおかげで、下関や関門地域がもつ歴史的資源の可能性と魅力を再認識するとともに、短期教育プログラムでの活用可能性を研究・検証することができました。この海外の大学生を対象とする教育プログラムは、本学に留学している学生に加えて、本学の1年生の学生などに対しても活用・援用可能性が大いにあることもわかりました。今後は、年度末の締め切りに合わせて、研究内容をまとめたいと思います。

(公共マネジメント学科 教授 水谷利亮)