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経済学研究科2つの領域

教育経済学領域

共通科目
授業料目 担当教員 研究・教育内容
経済学特論 I・II 川波 洋一 現代経済が抱える諸問題を視野に入れながら、経済学の大きな流れについて解説する。
課題研究 I・II 各担当教員 社会の問題に関する研究テーマを設定し、適切に研究を実行し、論文を完成させる。
授業科目と担当教員
授業料目 担当教員 教育内容
教育経済学特論I 韓 昌完 経済学の観点から教育政策や地方行政・政策について理解し、科学的根拠に基づいた教育政策のあり方について論じる。
教育経済学特論II 磯谷 明徳 人的資本論的な観点から教育を社会全体で行う投資であると捉え、経済学が蓄積してきた理論や分析手法を教育学に適用し、論じる。
教育における経済問題の分析I 川波 洋一 教育における様々な問題について経済学的分析を通して効果的な教育政策の設計および実施について議論する。
教育における経済問題の分析II 川波 洋一 投資としての教育、教育の質と成果、教育と格差などのテーマについて経済学の観点から、関連するツールを使って分析し、論じる。
社会科学研究方法論 金 珉智 研究デザイン、調査のプロセス、研究倫理など社会科学研究の基礎に関する方法論を論じる。
測定と定量的方法論 金 珉智
中上 裕有樹
教育研究の課題を解決するための統計学的手法および尺度開発の方法論について考究する。
ソーシャルデータ分析(乳幼児教育)特論I 太田 麻美子 乳幼児教育における子どものニーズを把握し、教育の効果を測定する。測定したデータを活用した乳幼児教育の質向上のための方法に ついて論じる。
ソーシャルデータ分析(乳幼児教育)特論II 太田 麻美子 乳幼児教育の現場において有益な意思決定を行うための材料として、エビデンスに基づいたデータ操作および分析のスキルを修得する。
ソーシャルデータ分析(学校教育)特論I   義務教育段階の学校教育における子どものニーズを把握し、教育の効果を測定する。測定したデータを活用した学校教育の質向上のための方法について論じる。
ソーシャルデータ分析(学校教育)特論II   学校教育の現場において有益な意思決定を行うための材料として、エビデンスに基づいたデータ操作および分析のスキルを修得する。加えて学校教育の問題を解決するための教育現場での取り組みや手法について議論する。
ソーシャルデータ分析(組織マネジメント)特論I 小原 愛子 中等教育(高校)、高等教育、生涯教育におけるニーズを把握し、 教育の効果を測定する。測定したデータを活用した各段階の教育の 質向上のための方法について論じる。
ソーシャルデータ分析(組織マネジメント)特論II 小原 愛子 中等教育(高校)、高等教育、生涯教育における課題解決のための エビデンスに基づいたデータ操作および分析のスキルを修得する。 その具体的な取り組みについて議論する。
研究倫理の理解 趙 彩尹 研究倫理の基礎的事項として研究倫理の意義・重要性、公正、不正行為などについて事例をもとに検討した後、研究における研究ノート・データ管理など責任のある研究活動について概説する。

※担当者が追加される場合があります。詳細はお問い合わせください。

 

 

修了生VOICE
宇多川清美さん,下関市立大学

1・2歳児における概念形成に与える物的・人的環境要因の影響分析
~CRAYON BOOK のデータを中心に~

 保育園の運営などを行う中で、保育の現場でどのような教育が必要か具体的な内容が示されていませんでした。そこで、子どもがどんな環境で育ちを獲得していくのかを可視化するツール「CRAYON BOOK」を使って分析・考察することで、保育士や子育て家庭の一助にしたいと思い研究を行いました。日々成長する子どもの行動の分析はいつも同じ結果にならないなど初めて分かることも多かったですが、研究の中で立てた仮説と分析結果が繋がったとき、こういった地道な努力が子どもの育ちに役立てられるのではないかと実感しました。大学院では、研究内容も年齢も職業も異なるゼミのメンバーと学びを深め合うことができ、人生100年時代の意味を再確認し自信にも繋がりました。

 現在は保育現場で管理を行っており、研究を通して可視化できた育ちを、さらに保育士が理解し対応できるよう研究を続けていきたいです。
(2022年度修了 宇多川 清美さん)