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研究者(教員)情報

大野 悠介(おおの ゆうすけ)

職位 経済学部 公共マネジメント学科 准教授

学位 法務博士(専門職)

学歴 慶應義塾大学大学院 法務研究科 修了
慶應義塾大学大学院 法学研究科 博士課程 単位取得退学

担当科目 憲法Ⅰ・Ⅱ、行政法Ⅰ・Ⅱ、基礎演習、発展演習

所属学会 日本公法学会、憲法理論研究会

専門分野 公法、憲法

研究業績報告書

主な研究テーマ 「経済市場における国家活動の憲法学的統制」
 私の研究テーマは経済活動(経済市場)に対する国家の関与をいかに規律するかです。
 従来の憲法学では、国家の外にある経済市場を想定して、国家は市場の失敗の際に介入が許容されるという見方が根底にあります。しかしながら、“自由に対する干渉をいかに排除するか”といったこのような発想では、書籍再販売価格維持契約の許容のように、一定の経済活動にお墨付きを与えるような国家活動をきちんと捉えることができません。そこで私の研究では、経済市場を私人と共に維持・発展していく役割が国家にはあり、その役割によってその行為が拘束されている、という理論を提示することで、従来の見方とは異なる見地を拓くことを目標としています。このような知見は、一国内に留まらない経済市場との関係についても見通しを明るくし、グローバル化の進む現代においても必要な見地だと思われます。

主な研究業績
  • 大野悠介「具体的人間観・社会法と人権論・憲法上の権利論」慶應法学43号(2019年)67 - 118頁
  • 大野悠介「【l'Etat/l'institution nationale】の制作・試論」法学政治学論究121(2019年)37 - 71頁
  • 大野悠介「「場」としての国家/「人」としての国家」法学政治学論究119号(2018年)69 - 102頁
  • 大野悠介「≪自由な経済活動に起因する弊害≫と憲法22条1項」慶應法学41号(2018年)53 - 91頁
  • 大野悠介「書籍流通制度と憲法理論・試論」慶應法学39号(2018年)23 - 57頁
  • 大野悠介「秩序に彩られる国家――小売市場判決再訪―― 」慶應法学34号(2016年)193 - 291頁

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